スキャルピングトレード

【著者】

スキャルピングとは、デイトレードやスイングトレードと並ぶトレード手法のひとつです。短い時間で小さな利益を積み重ねるため、スカル(骸骨)の『頭の皮を薄く剥ぐ』という意味のscalpingからそう呼ばれるようになりました。

ここでは、基礎を説明しながら、実際に取引できるようになる内容もご紹介したいと思います。

スキャルピングの基礎

スキャルピングトレードを行う人は、いくつもの通貨ペアのチャートを画面に表示し、自身の取引パターンやテクニカル指標が売買サインが出すまでモニターの前に張り付いていてトレード機会を伺う人がほとんどです。
注文は成行き注文で売買し、決済も成行注文で行う人がほとんどのようです。

取引時間に明確な定義はありませんが、ポジションの保有時間は短くて数秒から長くても数十分ほどになります。2,3銭ほどのわずかな収益があれば利益を確定することも多いです。その代わり、レバレッジを高めてトレードしをするのが一般的です。

一度の利益は小さいものの、勝率を高くし細かく利益を積み重ねていくスタイルとなっています。

中長期トレードは、半年後や1年後に通貨がどう動くのかを予想して売買します。その場合、ファンダメンタルズ分析が重要になりますので、そのための勉強も必要になります。

それに比べて、スキャルピングの判断材料はテクニカル指標の知識があればできます。テクニカル指標は、分かり易く買いサイン・売りサインが出現しますし、数十銭の細かな値動きにファンダメンタルズが影響することはありません。

なので、とっかかりづらい経済知識を必要とする中長期取引よりもスキャルピングは、シンプルで分かり易いようにみえるでしょう。

ただし、テクニカル分析も奥が深く、けして中長期取引よりも簡単に収益を上げれるというわけではないので、その点は注意しておきましょう。

スキャルピングのポイント

スキャルピングとは何かが大体つかめたら、実践に移っていきましょう!

スキャルピング取引の売買戦略
①通貨ペアの選別
スプレッドが狭く、自分の得意な通貨ペアを選ぶ → 代表的な通貨ペアはドル円・ユーロドル・ポンドドルなど

②テクニカル指標・ローソク足の分析
どのテクニカル指標を使うのか、どのエントリーサインが出たら売買するのかを事前に決め、利食い・損切り幅もイメージ。

③売買サインがでたらエントリー!
決して適当にエントリーしない、スキャルピングは勝率が命!!
『なんとなく上がりそう』で買うのはNG。損切りが遅れる原因となります。

実践簡単2STEP!ボリンジャーバンドの逆張り

では、実際にボリンジャーバンドで逆張りをしてみましょう。
これは一般的に言われているボリンジャーバンドの±3σ(チャート上の赤い線)を使った手法です。赤い線までローソク足が届いた時は基本的に買われすぎ(売られすぎ)なので、一度値段が少し戻る確立が高くなります。

■ドル円1分足チャート
高機能チャート   みんなの外為(FX)ボリンジャー逆張り

①ローソク足が+3σ線に触れたら成行きでショート
②欲張らずに2~3銭利益が乗ったら利益確定

たったこれだけです!!
ボリンジャーバンドは有名なので、初めての方はこれからはじめるのも良いかも知れません。

損切りの設定の仕方
①2~3銭の利益が目標ならば、同じ2~3銭にする。あるいは、それより少し高い4~6銭にする。
②直近の高値があれば、それを目安にする

実践簡単2STEP!複数のテクニカル指標を組み合わせる

スキャルピングは短期売買なので、チャートは5分足や1分足を表示し取引を行うことがほとんどです。

しかし、30分や1時間チャートを分析して5分足に落とし込み、確実に取れる値幅を厳選する方法もあります。

■ドル円1時間チャート
1時間チャート

29日の夜の時点だと、現状は上昇トレンドで直近10日間の高値(113.80円)がレジスタンスライン(抵抗線)となっていることが分かります。
113.00円あたりを24日に上抜けしているので、小さなサポートライン(下値支持線)があることが分かります。

なので、まず113.80円を背に売ると10銭ほど取れます。
次に、順調だった上昇トレンドのトレンドライン(青線)を下回ってきたので、113.50円を下抜けたところで売ります。損切り注文は5銭ほど上でしょうか。

その後、小さなサポートラインであった113.00円がすぐに下回ってきました。113.80円でのダブルトップ&デッドクロスの出現の2つの売りサインが出ているので、113.00円を下回ったところで売りを狙います。

その後は、次のチャンスは上昇幅の半値押しあたりで、23日にレジスタンスラインからサポートラインへと入れ替わった112.20円あたりでしょうか。
ここでは一度反発を期待できそうですので、買いのチャンスかもしれません。

私が5分足で分析すると、以下のような戦略になります。

■ドル円5分チャート
ドル円5分

この時は1時20分からイエレンFRB議長の講演もありましたので、発言で相場が大きくブレることが想定できました。
113.20円を割り込んだ後は、スキャルピングで細かく取引をした方がリスクは小さかったのかもしれません。
(最終的に眠気に負けて2時過ぎに寝てしまいました。)

注意点

スキャルピングは上のボリンジャーバンドの例のように、瞬間的なトレードです。なので、チャート画面の前に座って、機会を待っていなければいけません。なので、時間に余裕がないと出来ないことがひとつのデメリットです。

また、もし逆の方向にいってしまった時、デイトレードやスイングトレードと比べてレバレッジが高いために、どんどん含み損が膨らんでいってしまいます。なので、エントリーしたら損切りのポイントも必ず決めましょう。それを未然に防ぐために、もともと口座にお金を抜いておくのもひとつの手段です。万が一の動き相場が急変しても構わないように口座にいれる金額をあえて少なくするのもひとつのテクニックです。

数は多くないですが、FX会社の中にはスキャルピングを禁止しているところもあります。その場合は必ず明されているので、注意しておきましょう。

藤田 真史|みんかぶ編集部アシスタント

みんかぶ編集部見習い助手 藤田 真史|みんかぶ編集部アシスタント

2015年よりFXをはじめて修行中。好きなものはリスクオフ相場。趣味はショートすること。初心者の方々にわかりやすい記事をお届けします!!