米国経済指標に注目

【著者】

昨日からの流れ

昨日は週末に本邦消費税増税の再延期の可能性が高まったことを受けて週明けから円売りが進みましたが、ロンドンとNYが休日であったため、欧州時間以降は動意が薄く、鈍い動きが続いています。

主要通貨ペアの推移(2016/5/31)

USDJPY

ドル円(USD/JPY)はオセアニア時間から底堅い動きを続けたものの、欧州時間以降は伸び悩む動きとなり、先ほど111円を割り込む動きとなっています。日足チャートを見るともみ合いを上抜け上昇基調は続きそうな気配がしているため、本日はまず111円台を回復し、定着できるかどうかを見守りたいところです。しっかりと踏ん張ることができれば、4月末のレジスタンスである112円トライへ向かい、突破できれば上昇基調が本格化する可能性がある反面で伸び悩むようであれば、直近で溜まった短期的なドル買いの調整がさらに進む可能性も考えられます。

ドル円

EURUSD

ユーロドル(EUR/USD)は昨年12月からの安値を結んだトレンドラインに近い節目の1.11付近がサポートとなり下げ渋る動きとなっています。
この節目の1.11を割り込むような動きとなると下落が勢い付きそうな気配がしていますが、この水準で踏ん張るようであれば、トレンドラインに近いということもあり、反発に転じる可能性も十分に考えられそうです。
本日はこの1.11をしっかりと守れるかどうかに注目です。

ユーロドル

EURJPY

方向感の薄い推移が続くユーロ円(EUR/JPY)は昨日は底堅い推移となり、124円に迫るところまで上昇する動きとなりました。日足チャートを見ると5月中旬の高値である124.65付近をしっかりと上抜ける動きとなると上昇基調がさらに強まりそうな状態となっているため、本日はその水準を突破できるかどうかに注目したいところです。
伸び悩むようであれば、方向感の薄い推移が続きそうな気配がしています。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは一時1.46を割り込む動きとなりましたが、下げ渋り、再び1.46台を回復する動きとなり、1.46台中盤まで戻す動きとなっています。引き続き大きな流れでは昨年末からの下落に対しての反発基調は続いており、5月初めの高値である1.477付近をしっかりと上抜けるとさらに上昇が勢いづきそうな気配がしています。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは0.715付近をサポートに下げ渋る動きとなり、0.72に迫る動きとなっています。本日も先週から続く0.7150.726付近のレンジをどちらに抜けるかに注目したいところです。どちらかに抜ける動きとなれば抜けた方への動きが大きくなる可能性が挙げられます。直近では下落が続いているため、反発余地が十分にあると考えられる反面で、市場のポジションは依然として豪ドル買いに傾いていることが想定されるため、下方向に抜ける可能性も十分に考えられます。そのため、どちらに抜けるかをしっかりと確認したいところです。

豪ドル

本日の注目材料

本日はアジア時間にオーストラリアの経常収支や住宅建設許可件数の発表が予定されているほか、本邦の鉱工業生産などの発表も予定されています。市場にそれほど大きなインパクトはないと考えられますが、オーストラリアの経済指標の発表前後は豪ドルが多少反応する可能性があるため、注意が必要です。

欧州時間はドイツの雇用統計、ユーロ圏の消費者物価指数の速報値の発表が予定されています。ユーロ圏の消費者物価指数が弱い結果となると、今週はECB理事会を控えていることもあり、反応が大きくなる可能性が挙げられます。

米国時間は個人所得、個人消費支出、コアPCEデフレーターの発表が予定されています。いずれも底堅い結果となると昨今強まっている米国の利上げ観測を後押しする材料となることが想定されますが、冴えない結果となると、溜まったドル買いの調整売りが強まるきっかけとなる可能性もあるため、注意が必要です。

その他、シカゴPMIや消費者信頼感指数など重要な経済指標も続くため、それらも併せて米国の利上げ気運を維持できるような内容となるかどうかに注目が集まり、一喜一憂となることが想定されます。強い結果が続く、また、弱い結果が続くなど偏った結果となるようであれば、ドル中心に流れを作り出す可能性もあるため、注意が必要です。

本日の予定

08:30 日4月失業率
08:50 日4月鉱工業生産(速報値) 
10:00 NZ5月ANZ企業信頼感
10:30 豪4月住宅建設許可
10:30 豪13月期経常収支 
12:45 日2年国債入札
16:55 独5月雇用統計
17:30 ビスコ伊中銀総裁講演
18:00 ユーロ圏5月消費者物価指数(速報値)
18:00 ユーロ圏4月失業率 
19:00 伊13月期GDP(確報値)
21:30 米4月個人所得・個人消費支出 
21:30 米4月コアPCEデフレーター 
21:30 加13月期GDP
22:00 米3月SP/ケースシラー住宅価格指数
22:45 米5月シカゴPMI
23:00 米5月消費者信頼感指数 
23:30 米5月ダラス連銀製造業活動指数

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト