米GDP改定値、イエレン議長講演に注目

【著者】

昨日からの流れ

昨日は米国時間に発表された耐久財受注が全体ではプラスとなったものの、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防の資本財受注が3ヶ月連続マイナスとなったことが、ドル高の動きにブレーキをかける展開となり、ドル円は110円台では上値が重く、ユーロドルでは1.11台は底堅く推移する動きとなっています。EU離脱懸念が和らぎ底堅い推移となっていたポンドも1.47台では上値が詰まるような動きとなり、1.46台まで押し戻される動きとなりました。

また、原油価格が底堅い動きを続けたことでカナダドルやノルウェークローネといった原油価格と相関性の強い通貨は底堅い動きとなっています。

主要通貨ペアの推移(2016/5/27)

USDJPY

ドル円(USD/JPY)は109.00-110.60付近を中心としたレンジの中で徐々に動きが収縮する動きとなり、力を溜めているような動きとなっています。そのため、どちらか一方に抜け出すような動きとなると勢いが加速する可能性も挙げられます。

ただし、本日はGDP改定値やイエレン議長の講演など波乱要因となるイベントが続き、その前後は不安定な推移となるため、注意が必要です。

ドル円

EURUSD

軟調な推移が続いていたユーロドル(EUR/USD)は多少反発する動きとなっていますが、1.12台では上値が重く押し戻される動きとなっています。
本日はしっかりと1.12台を回復できるかどうかで反発の強さを探っていきたいところです。しっかりと1.12台で踏ん張ることができれば、直近で溜まっていると想定される短期の売りポジションの巻き戻しにより、もう一段の上昇余地が生まれてきそうな気配がしています。また、ドル円同様にGDP改定値前後やイエレン議長の講演中の不安定な動きには注意したいところです。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円(EUR/JPY)は引き続き方向感のない推移が続き、値幅も収縮する動きとなっており、力を溜めているような状態が続いています。上下どちらかに均衡を抜け出すような状態となると大きな波動となる可能性があるので、どちらに振れるかをしっかりと見極めたいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは底堅い動きとなっていましたが、昨日は失速する動きとなりました。5月3日の高値となる1.477を上抜けることができずに失速となっており、上昇基調に黄色信号が点灯するような状態となっています。短期的な押し目の可能性も十分考えられますが、もう一段の下押しとなる可能性も頭の片隅に入れておきたいところです。

逆に再度高値を探る動きとなり、1.477を上抜けるような動きとなれば、上昇基調が続く可能性が高まり、昨年末くらいから溜まったポンド売りのポジションがさらに絞り出され、上昇が勢い付くかもしれません。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは下落が一段落し、0.7145から0.726付近で揉みあう動きが続いています。しばらく下落が続いたこともあり、もう一段の反発余地も十分にあると考えられるため、方向感を探るためにも本日はこの0.7145-0.726付近のレンジをどちらに抜けるかをしっかりと確認したいところです。

豪ドル

本日の注目材料

本日はアジア時間に本邦の消費者物価指数、米国時間に米国の13月期GDP改定値の発表、イエレン議長の講演が予定されています。本邦の消費者物価指数が、底堅い結果となってしまうと日銀の追加緩和観測が後退し、円買いが多少強まる可能性が挙げられます。

GDP改定値はしっかりと上方修正されるようであれば、ドルの下支え材料となることが想定される反面で、市場が予測していない下方修正となると昨今強まっている利上げ期待が後退し、ドル売りが加速する可能性も挙げられます。いずれにせよ発表前後は上下に振れる可能性があるため、注意が必要です。

また、イエレン議長の講演にも注目が集まります。5月の雇用統計を消化した後の6月6日の講演の方が注目度は高いと考えられますが、今回の講演でも、議長の口から利上げに前向きなコメントが出てくるようであれば、ドルの下支え材料となりそうです。ただし、株式市場の動向にも注意したいところです。利上げ、ドル高警戒から、軟調な推移となると、リスク回避の円買いが先行し、ドル円は上値が重くなるというシナリオも十分に考えられます。

主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)
07:30 デベルRBA総裁補佐コメント機会
08:05 英5月GfK消費者信頼感 
08:30 日4月全国消費者物価指数
15:45 仏5月消費者信頼感指数
21:30 米13月期GDP(改定値)
23:00 米5月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
翌2:15 イエレンFRB議長講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト