ドル高地合いのなか、ポンドの強さ目立つ

【著者】

昨日からの流れ

昨日はドル高の動きが続きました。米国債利回りが底堅い動きを続け、ドル高地合いをサポートしたことに加え、米国時間に発表された新築住宅販売件数が市場予想を大きく上回る好結果となり、市場全体にリスクオンの空気が広がり、株高、原油高、債券安の状態となり、為替相場では円売り、ユーロ売りが進み、ドル高が進む動きとなりました。

ドル高が進む場面でも、英国のEU残留支持期待が高まったことでポンド売りの巻き戻しの動きが続き、ポンドは対ドルでも底堅い動きとなり、対円、対ユーロなどでは大きな上昇となっています。
また、原油価格が持ち直す動きを見せたことでカナダドルや豪ドルといった資源国通貨は終盤にかけて底堅さを見せる動きとなりました。

主要通貨ペアの推移(2016/5/25)

USDJPY

昨日のドル円(USD/JPY)は底堅い推移を続け110円台に乗せる動きとなり、再び3月からの高値を結んだ下降トレンドラインに接近する動きとなりました。このラインをしっかりと上抜ける動きとなると本格的な反発基調が強まりそうな気配となっています。昨日は110.10付近で伸び悩む推移となっているため、本日はまず、この水準をしっかりと上抜けることができるかどうかに注目したいところです。ただし、昨日は大きな調整を挟まずに上昇を続けたこともあり、どこかで利益確定売りに押されるかもしれません。

ドル円

EURUSD

ユーロドル(EUR/USD)は先週のサポートとなっていた1.118付近を割り込む動きとなり、下落が勢い付き1.11台前半まで押し込まれる動きとなっています。1.11付近が昨年12月からの安値を結んだトレンドラインに接近する水準と考えられるため、1.11を守りきることができるかどうかに注目したいところです。1.11を割り込んでしまう動きとなると大きな流れが変わり、下落がさらに勢い付く可能性があるため、注意が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円(EUR/JPY)はドル中心の動きとなる中で方向感の薄い推移となっています。今週に入り122.35122.80付近の狭いレンジ内での推移となっているため、まずはこのレンジをどちらに抜け出すかで方向感を探っていきたいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ドル高地合いが続く中で、ポンドは対ドルでも上昇する強い動きとなり1.46台を回復する動きとなりました。本日は先週の高値となった1.466付近をしっかりと上抜けることができるかどうかに注目したいところです。引き続き市場にはポンド売りのポジションが残っていることが想定されるため、上昇余地はまだあると考えられます。ただし、短期的には昨日頑張り過ぎた分の巻き戻しにも少し警戒したいところです。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは軟調な推移となり、先週のサポートで会った0.7176を割り込む動きとなりましたが、NY時間以降に持ち直す動きとなり、0.72を試す動きとなっています。今週序盤にこの水準がサポートとなっていたこともあり、0.72台をしっかりと回復する動きとなるようであれば、下落基調にも一服感が出てきそうな気配もしますが、この水準がレジスタンスとなってしまうようであれば、再度、下値を探る動きが活発化する可能性も挙げられます。市場のポジションは依然として買いポジションの方が優勢と考えられるため、売りまし余地は残されていることは頭の片隅に置いておいても良いかもしれません。

豪ドル

本日の注目材料

本日のアジア時間は目立ったイベントが予定されておらず、欧州時間にドイツのIFO景況指数の発表、米国時間には米国住宅価格指数や原油在庫の発表が予定されています。また、欧州ではECB関係者のコメント機会、米国ではFOMCメンバーのコメント機会が予定されています。

ドイツのIFO景況指数は昨日のZEW景況感が冴えない結果となっていただけに続けて弱い結果となるとドイツ経済の先行きへの不安が多少意識され、ユーロの上値を圧迫する可能性が挙げられます。米国時間は連銀総裁のコメントに注目が集まります。6月利上げに前向きなコメントが続くようであれば、利上げ期待を膨らませ、ドルのサポート材料となりそうです。

また、週間の原油在庫の結果を受けた原油価格の動向や昨日は底堅さを見せた株式市場が好調を維持できるかどうかにも注目したいところです。

本日の予定

ユーロ圏財務相会合

07:45 NZ4月貿易収支 
15:00 独6月GfK消費者信頼感
17:00 独5月Ifo景況感指数
19:30 コンスタンシオECB副総裁講演
20:00 米MBA住宅ローン申請指数 
22:00 米3月住宅価格指数
22:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁(投票権なし)講演
22:45 米5月マークイット総合PMI・サービス業PMI(速報値)
23:00 カナダ銀行(BOC)政策金利発表
23:30 米週間原油在庫 
翌0:30 米2年物変動利付債入札
翌0:40 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁(投票権なし)講演
翌2:00 米5年債入札
翌3:00 カプラン米ダラス連銀総裁(投票権なし)講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト