「トランプノミクス期待相場」終焉の可能性も?

【著者】

トランプ政権に吹く逆風!第2のウォーターゲート事件に?

24日時点において、オバマケア(医療保険制度)改廃法案の議会審議が難航していることもあり、米ドルは対主要通貨で軟調な展開となっています。

そもそも、どうしてオバマケアの議会審議が難航することが、米ドル売り・株安フローとなるのでしょうか。そのフローを確認する上で、昨年11月8日の米大統領選を起点にスタートした、いわゆるトランプ・トレードの中身について見ていく必要がありますが、その“トランプ・トレード”について別の表現をしてみるとトランプノミクス期待相場と言えるのかもしれません。以下、トランプノミクス期待相場の想定フローについて、ご覧ください。

トランプのミクス期待相場

トランプノミクス期待相場とは、その名の通り“期待感”先行相場のことで、トランプ大統領がその主軸政策として掲げる【減税】【大型インフラ投資】といった大型財政政策がもたらすであろう“予想図”がマーケットの期待感(=アニマル・スピリッツ)を刺激し、株高・債券安(金利高)・ドル高フローとなったと言えます。

ここでは、トランプ大統領がリーダーシップを発揮して、彼の選挙公約通りの【減税】【大型インフラ投資】が可及的速やかに実施されることが大前提となっており、議会運営のイニシアチブも含めた期待感がマーケット全般に先走った結果とも言えます。

そんな中、トランプ大統領が議会に判断を委ねる主要政策の“1番バッター”とも言えるオバマケア(医療保険制度)改廃法案について、身内の共和党内で意見が割れてしまうという状態はマーケット参加者の不安感を煽ることになり、また仮に「否決」となり得た場合は、先に掲げた【減税】【大型インフラ投資】の実現性に対して大いに疑問符が付く結果となり得ます。

言うなれば、オバマケアの改廃法案すら纏めきれないトランプ政権に対する信認低下となり、マーケット参加者の“根拠なき楽観トレード”のアンワインド(巻き戻し)※が発生することは避けられそうにありません。(※ 株安・債券高・ドル安フローのこと)

24日東京時間でのオバマケア改廃法案は採決延期であって、否決ではないことには留意する必要がありますが、仮に24日東京時間深夜に可決となり得た場合であっても、今般の法案審議がスムースに決定できなかったことが後々の因果となる可能性も視野に入れておくべきなのかもしれません。
その他、先の大統領選におけるトランプ陣営とロシアとの連携問題がFBIの捜査線上にあがる動きを見せており、今後この問題は政権を大いに揺るがす「第2のウォーターゲート事件」になり得る可能性も取り沙汰されています。

いずれにしても、まずは足もとのオバマケア改廃法案のゆくえと今後の議会運営のハンドリングに注目する必要がありそうです。

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津田 隆光|マネースクウェア・ジャパン

投資こそ、おもしろおかしくシンプルに 津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。