ギリシャ債務問題は“終わりなき旅路”へ? バカンス明け9月は要注意!?

【著者】

「悪貨は良貨を駆逐する」 現状駆逐されないのは・・・ドルだけ?

昨今のマーケットにおける大きな波乱要因とされていたギリシャ債務問題中国・上海株式市場の動向はひとまず(強制的に?) 落ち着き、言うなれば結論の先延ばしによって足元の火種は何とか消火できたような形に。
ただし、水戸黄門や遠山の金さんの如く「これにて一件落着」とはほど遠く、いわば臭いモノに蓋をしたような形であることは誰の目にも明らか。

特にギリシャ債務問題は、言うなれば借金の上塗りをしたに過ぎず、いずれにしても最終的には帳尻を合わせなければならない義務は不変。仮にチプラス首相が辞任したとしても早期事案解決にはつながらず、かえってトロイカとの交渉が振り出しにもどってしまう可能性もあることから、ギリシャ債務問題は長丁場で、終わりなき旅路を進んでいると捉える必要があります。
穿った見方をすれば、7月から始まるバカンスのためにひとまずの解決を急いだのでは?とも取れるほどすんなりと決まった感もあり、バカンス明けの9月には大きな波乱が待ち受けているような気も・・・。

一方の中国。世界経済の火種については、個人的には「ギリシャ債務問題<中国・上海株式市場」と捉えていますが、ご存知の通り中国中央当局(=中国共産党)の“力技”で何とか買い支えられているのが実情。
“悪意ある”空売りの禁止」などと通達されてしまうと、“Fair(フェア)・Clean(クリーン)・Global(グローバル)”が必須条件であるマーケットの存立意義すらなくなってしまうことは火を見るよりも明らか。
まさにグレシャムの法則にある「悪貨は良貨を駆逐する」を地で行く形ですが、別の見方をすると、世界一の外貨準備高を誇る中国の“司令塔”である共産党が存在する限り、安易な“中国バブル崩壊論”に乗っかってしまうと痛い目にあってしまうということ。
“Don’t fight the FED (FED=FRB。つまり中央銀行には逆らうなという意味。) という言葉はマーケットでは有名ですが、最近では“Don’t fight the CPC (CPC=中国共産党。中国共産党の方針には逆らうな。) の様相。

現在、その中国では共産党員より多くの数を占める個人投資家(約8900万人)の利害を守ることは、政権基盤を支える“絶対必要条件”。「倉廩(そうりん)実ちて礼節を知る」とは中国の故事ですが、“力技”であろうが“悪貨”であろうが、目的のためには手段を選ばない“中国式マキャベリズム”は健在。
少なくとも現状ではその“力技”や“悪貨”に駆逐されない相対的安全通貨であるドルの魅力は健在。目先は“黒田ライン=125円”に十分留意しつつ、ドル/円の押し目を買い拾うのが得策と考えます。

黒田ライン

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津田 隆光|マネースクウェア・ジャパン

投資こそ、おもしろおかしくシンプルに 津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。