ECB理事会、ドラギ総裁の会見に注目

【著者】

昨日からの流れ

昨日は中国株が下落したことから豪ドルをはじめとした資源国通貨や新興国通貨の上値の重い状況が続きました。主要通貨では、日米欧の中央銀行のイベントを控え方向感の薄い中、円が若干買われたのに対し、ECB理事会を控えたユーロの上値は重い状態が続きました。
米国株式市場は軟調な推移、原油価格もジリジリと値を下げる動きとなっており、少しリスク回避色が強まってきている状況となっています。

主要通貨ペアの推移(2015/10/22)

USDJPY

ドル円は120円前後での方向感の薄い推移を続けています。120円に乗せるところでは上値が重く、NY時間には120.00がレジスタンスとなり伸び悩む推移となっています。サポートとなっているのは119.80付近となっているため、本日はこの狭いレンジをどちらに抜け出すかで方向感を探っていきたいところです。
また、ドラギ総裁の会見中や中古住宅販売件数の発表前後は不安定な推移となる可能性が高いため、注意が必要です。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは方向感の薄い中、ECB理事会、ドラギ総裁の会見を控えていることもあり、上値の重い動きが続きました。本日はECB理事会、ドラギ総裁の会見内容次第で上下に大きく振れる可能性があります。かなり可能性は低いと思いますが、ECB理事会での追加緩和などがあると大きなサプライズとなります。また、ドラギ総裁の会見で追加緩和を示唆、逆に追加緩和の気配を見せない、いずれにせよ市場に与えるインパクトは大きく、会見中は乱高下する可能性があるため注意が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円はアジア時間は堅調な推移となりましたが、欧州時間以降は上値の重い推移となり、135円を割り込むところまで押し込まれる動きとなっています。本日はECB理事会後のドラギ総裁の会見前後の乱高下に特に注意が必要です。また、可能性は低いと考えられますが、ECBのサプライズ緩和にも一応警戒が必要です。結果次第では日足チャートでの保ち合い脱出となり勢いづく可能性があるため、本日の終値にも注目したいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは1.55に迫るところでは引き続き上値が詰まり、下値を探る動きが続いています。1.54に迫るところで先週からサポートされているため、この水準を守れるかどうかに本日は注目したいところです。割り込むような動きとなると下値を探る動きが活発化する可能性があるため注意が必要です。本日は英国小売売上やECB理事会、中古住宅販売件数などイベントで振り回され、神経質な動きとなることも想定されます。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは中国株式下落に併せて下値を探る動きとなっています。引き続き0.72付近がサポートとなっているため、本日はこの水準を守れるかどうかに注目です。割り込んでしまうようであればダブルトップに近い状態のネックライン割れとなり、再び0.7を目指した下落圧力が強まることが想定されます。レジスタンス候補は引き直したトレンドラインがまずは意識され、接触する0.73台前半や10月12日のレジスタンスである0.738付近が意識されると考えられます。

ドル円

本日の注目材料

本日はアジア時間は昨日売り込まれた中国株式市場が盛り返すことができるかどうかに注目が集まります。引き続き軟調な推移を続けるようであれば市場全体のリスクオフモードが強まる可能性が考えられます。

欧州時間には英国の小売売上高、ECB理事会の発表が予定されています。ECB理事会に関しては昨今のECB関係者のコメントからは今回の会合での追加緩和の可能性は低いと考えられ、その後のドラギ総裁の記者会見に注目が集まります。追加緩和を示唆する内容となればユーロ売りが強まることが想定されますが、逆に追加緩和の気配を見せないような会見となるとそれを期待したユーロ売りポジションが巻き戻され、短期的に強い上昇となる可能性もあるため注意が必要です。いずれにせよ、会見中は乱高下となる可能性が高いため、お取引の際は細心の注意が必要です。

米国時間は米国の消費動向を探る上でも重要な中古住宅販売件数に注目が集まります。底堅い結果となれば、年内利上げ観測にプラス材料となりますが、前回に続き減少となってしまうと年内利上げ観測を後退させるだけでなく、株式市場を通して市場のリスク地合いを後退させる可能性が挙げられます。

本日の予定

07:45 エディRBA総裁補佐講演
08:50 日対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
09:30 豪79月期NAB企業信頼感指数
15:45 仏10月企業景況感
17:30 英9月小売売上高
20:45 欧州中央銀行(ECB)理事会、政策金利発表
21:30 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁記者会見
21:30 米新規失業保険申請件数
21:30 米9月シカゴ連銀全米活動指数
21:30 加8月小売売上高
22:00 米8月住宅価格指数
23:00 米9月中古住宅販売件数
23:00 米9月景気先行指数
23:00 ユーロ圏10月消費者信頼感・速報値
翌2:00 米30年物インフレ連動債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト